会長あいさつ

今こそ家庭科教育の充実を

全国小学校家庭科教育研究会 会長 加園正子

 2020年夏に開催されるはずだった東京オリンピックが、新型コロナウイルスの感染拡大のため1年延期されました。全国大会 東京大会の開催についても誌上発表に切り替えたことは、前号でお知らせしたところです。
 このような状況の中でありますが、先の11月には、大田区立都南小学校、小池小学校、馬込小学校の三校では、密にならないよう授業公開の仕方を工夫し、児童の学習の様子をライブ映像で体育館等にて参観させていただきました。コロナ禍での新たな研究発表会の在り方を考える機会を得ることができました。
 発表会には、文部科学省初等中等教育局教育課程調査官 丸山早苗先生、前横浜国立大学教授 工藤由貴子先生、帝京大学教授 勝田映子先生、東京学芸大学名誉教授 鳴海 多恵子先生をはじめ、全国小学校家庭科教育研究会顧問の皆様ほか、多くの方にご臨席いただきましたことに感謝申し上げます。
 各会場校の授業では、全国小学校家庭科教育研究会の大会主題「豊かな心と実践力を育み 未来を拓く家庭科教育」を受け、研究主題を「よりよい生活を自ら創り出す子の育成」とし、目指す児童像を掲げ、新学習指導要領で新たに示された小学校家庭科の目標を踏まえた@児童の系統的な学び支える指導計画A主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善B学びの成果を次の学習へとつなげる評価C家庭や地域との連携・協働の4つの視点で授業づくりに取り組まれました。
 各学校の特色を生かした題材の系統性と他教科等とを関連させたカリキュラム・マネージメントがなされ、日常の生活から問題を見いだし、課題を設定し、問題解決的な学習が展開されていました。また、児童が家族・地域の方、友達や下級生等との対話を通して、生き生きと主体的に学習に取り組んでいる姿が大変印象に残りました。さらに、新学習指導要領で示された「内容のまとまりごとの評価規準」から、題材ごとの評価規準・評価方法が示され、今後の研究の方向性を示唆する実践でした。 
 この東京大会誌上発表での成果が、次の宮城大会でさらに積み上げていかれますよう、関係の皆様方には重ねてお願い申し上げます。
 東京大会での三校の授業の様子を映像化したダイジェスト版については、研究紀要冊子をお申し込みいただいた方に視聴していただける予定でおります。
 東京都公立小学校家庭科研究会 武井利依会長、飯島典子東京大会実行委員長を中心に、東京都の家庭科教育に関わる皆様が、コロナ禍の中ではありますが、知恵を出し合い、できることに全力を挙げて取り組んでくださったことに、心より感謝申し上げます。



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